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ポイント
発達
はいはいをするようになります。つかまり立ちをします。物をつまめるようになります。人の動作をまねるようになります。人や物が視野になくてもいる・あるを理解するようになります。原因と効果を理解するようになります。ママ、パパを無差別に言うようになります。指差しをします。人見知りをします。9か月頃までに咀嚼を覚えます。自分で食べたがります。夜泣きが始まることがあります。いないいないばあやかくれんぼを楽しがります。ボタンやからくりのあるおもちゃを楽しがります。
診察
大泉門:腫脹、陥没、閉鎖、開大がないかどうか確認します。
眼球運動(目の動き):追視(追いかけること)があるか確認します。
眼のRed reflex:ペンライトを当てて瞳孔異常がないかを確認します。
眼位の異常:ペンライトを当てて、正中位がずれていないか確認します。
(当院ではスポットビジョンスクリーナーを用いてより高度な眼検査をします。)
口腔内:歯牙萌出を確認します。
心雑音の有無
腹部腫瘤の有無
股関節開排制限:脚長差、大腿の皺の左右差を確認します。
鼠径部膨隆の有無
精巣触知:停留精巣や移動精巣の有無を確認します。
陰部(陰唇癒合):尿道口、膣口を確認します。比較的多く認めるのが陰唇癒合です。
引き起こし反射:筋力、筋緊張や姿勢を確認します。
運動の対称性
皮膚の状態:乾燥、湿疹、血管腫、母斑、蒙古斑などを確認します。
Dimpleの有無:尾てい骨近くにくぼみがあるかどうか確認します。認めれば稽留脊髄、二分脊椎のリスクが高くなります。
パラシュート反射:知的発達のテストです。
腋窩懸垂、ホッピング反応:歩行の準備ができているかどうかの確認をします。
Shuffling baby(下肢を床につかずに屈曲してしまう)の場合には歩行開始が遅れます。
家庭
育児は楽しく、充実したものですが、やはり大変です。保護者の時間も大切にしてください。
しつけについて確認しておきましょう。基本は、良い行動を褒める、危険な行動は注意する、です。ただし、ルールや理由を説明しても理解できないので簡単に指示してください。
食事中のテレビは気が散るのでやめましょう。コップの練習をしてみましょう。テレビの時間(スクリーンタイム)は2時間以内とされています。
安全
チャイルドシートを必ず使用してください。後部座席で使用し、1歳・10㎏になるまでは後ろ向きで使用してください。家事などで目を離すときはベビーサークルなどに入れてください。ストーブ、ヒーター、炊飯器、電気ケトルなどには近づけないようにしましょう。物を口に入れることが好きなので小さな物(トイレットペーパーの芯を通る大きさ)を周囲に置かないようにしましょう。電気コードやコンセントにも注意してください。
今後
いよいよ1歳前後になると歩行ができるようになっていきます。
楽しみですね!
感動の瞬間を見逃したくないですね!!!
(理事長は当時救急医で救命センターの当直が月に10回以上だったため、第1子のときには気付けば歩いていたそうです。)
*川崎市では9-10か月健診はなく、7か月健診で気になった場合には当院で行います。
発達が気になる方はお気軽にご相談ください。